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  第3回大規模データマネージメントコンファレンス
  〜大規模データマネージメントが支える未来のライフサイエンス〜  
 

開催日時: 2004.9.8(水),9(木)10(金)
開催場所: 日本原子力研究所 関西研究所 多目的ホール (京都府相楽郡木津町)
主催: けいはんな文化学術協会

 
  1.「BlueGeneとHPCの動向」  
 
日本アイ・ビー・エム株式会社 寒川 光
 
 

HPCは10年程度の周期で活発になるという説がある。
10年ほど前、分散メモリ型並列計算機が登場して、HPCの市場が活発化した。その10年ほど前は、スーパーコンピュータという名称を流行らせたCRAYに追いつけ、追い越せと、日本製のベクトル型スパコンが盛況であった。 どちらの活況もテクノロジや計算機アーキテクチャなどの面での革新をベースとして、既存の計算環境に比較して、計算性能を飛躍させていた。
最近のHPCの活況は、メッセージ交換型の並列アルゴリズムと並列化プログラミングの方法論が定着し、これにLinux uperclusterとコモディティ・ハードウェアによって並列システムを構築できるようになったことが理由だと思われる。

 
       
   
       
 

2.「CrayX1,RedStorm,CrayXD1システムによるHPCソリューション」

 
 
クレイ・ジャパン・インク 照屋謙一
 
 

CRAY のミッションは、お客様の最も高度な科学的・技術的問題に対応する、最高のスーパーコンピューティングソリューションを提供することです。CRAY のスーパーコンピュータは、ただ単にクロックスピードの高速化や、また演算器やパイプの多重化による性能向上を図るのではなく、実効性能でのブレークスルーを実現するためのアーキテクチャレベルでの革新による、CPU及びメモリー性能、IO処理性能、システムインターコネクト通信性能全てにおいて常にバランスの取れたシステムです。
今回は、「CrayX1」,「RedStorm」,「CrayXD1」の3製品を紹介します。

 
       
  3.「新たな"HPC"コンピューティングを目指して」  
 
日本SGI株式会社 戸室隆彦
 
 

たとえば人工衛星による探査、地震波のモニタリング、長期的な地球規模の気候観測、そして医療用の立体全身スキャニングなど、日々複雑に増加し続けるデータを効率的に高速処理することを必要とするハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)ユーザは、同時に生産性の向上や高度なコラボレーション環境の構築といった、ビジネスを勝ち抜くための課題も抱えています。これらの高度な要求は、より効率的で、高い生産性の提供が可能なスーパーコンピュータなしでは実現できません。 日本SGIでは"HPC" という言葉の定義は、"High Performance Computing(高性能)"と"High Productivity Computing(高生産性)" の双方を実現して、初めて達成されるものだと確信しています。


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  4.「純国産テキスト型データベースエンジン瞬索/Shunsakuご紹介」  
 
富士通株式会社 松浦正卓
 
 

Interstage Shunsaku Data Manager(以下『Shunsaku』)は、九州大学の有川節夫先生と研究グループが1981年に発表した文字列照合エンジン・SIGMA基に、富士通が10年超をかけ独自に発展させたテキスト型データベースエンジンである。
SIGMAは検索語が投入されると、各々の文字コードを4ビット等の固定長単位にスライスし、オートマトン=状態遷移テーブルを作成する。そして検索対象文字列をオートマトンに先頭から順に流し込み、複数の検索語に一致する文字列を同時並行して検出する一方向逐字処理を基本とする。そのためSIGMAは、検索語数が多くなってもデータ探査は一度のみ、すなわち検索時間は常に一定という特長を持つ。


ストリーミング未提供

   
   
       
 

5.「プロテオーム解析における新技術」
   - 2次元電気泳動と質量分析計を用いたタンパク質解析法 -

 
 
株式会社プロフェニックス 田中信治
 
 

ヒトのゲノム解析はほぼ完了し、遺伝子クローニングあるいは配列決定は、基本的にデータベース依存で行える時代となり、生命現象の解明は、遺伝子の機能あるいは表現型の解析に主軸が移りつつある。生命現象を現場で支えるタンパク質の網羅的解析をおこなうことを可能とするプロテオーム技術は、ポストゲノム時代における新しい研究手法の一つである。
今回は、プロテオーム解析としてタンパク質の網羅的な比較解析ができる2次元電気泳動と質量分析計を用いたプロテオーム解析の応用例について当社解析例をあげ報告する。

 
       
   
  6.「Virtual Heart:スーパーコンピュータでつくった仮想心臓」
   - in silico studyから電子カルテに向けての応用まで -
 
 
国立循環器病センター 中沢一雄
 
 

生命科学研究の分野においては、生命をシステムと見なし、細胞や組織、臓器といったように機能単位に構成的にモデル化して生命現象を理解しようとする手法が注目を浴びている。このようなモデル構成的な手法は、必然的に大規模なコンピュータシミュレーションにおいてのみ可能である。コンピュータ上に数値(式)モデルとして構築した仮想の生命機能単位を用いて研究することから、"in silico study "と呼ばれることもある。我々は、スーパーコンピュータ上に仮想の心臓モデル(Virtual Heart )を構成し、電気生理学的シミュレーションを行うことで、致死性不整脈のメ カニズムの解明や、予防・診断・治療に役立てるための研究を行っている。

 
   
 

7.「重粒子線治療の概要と今後」
   〜臓器運動・変形へのアプローチ

 
 
独立行政法人 放射線医学総合研究所 蓑原伸一
 
 

HIMAC(ハイマック; Heavy Ion medical Accelerator in Chiba; 重粒子線がん治療装置)は国の対がん10ヶ年総合戦略のプロジェクト研究の1つとして約10年をかけて開発・建設され、1994年6月から炭素イオン線によるがん治療を開始した。10年間の治療患者数は約2000名となり、非常に良い臨床成績が得られている。HIMACは現在年間300名を越える患者数をこなしながら臨床運用されているが、さらにこのような重粒子線治療装置を国内に普及させる方向での開発研究も進められている。
講演では重粒子線治療の概要と最先端の放射線治療がどのいう方向を目指しているかを紹介し、それに絡んで診断とは異なる治療の視点から、現場でどのようなデータ計測(主に画像)・定量化・可視化が求められているかなど、我々の研究を交えて紹介する。

 
       
   
   
  8.「リアルタイム災害監視を指向した大規模データ管理の構想」  
 
独立行政法人 防災科学技術研究所 諸星敏一
 
 

あるテレビ放映から、温暖化、人工開発等の影響から病んでいる地球の現状、リアルタイム地球監視(災害監視)の重要性、実現性を痛感した。その番組では、「モンゴルのある部落の家々の神棚に当たる場所に、ロシアの宇宙飛行士の写真が貼ってあり、家人は、その写真を拝むことを日課にしている。」という内容のものであった。これには理由があった。それは、人工衛星からこの部落の上流部の山並みをたまたま見ていた宇宙飛行士が、多分温暖化によるものであろう、氷河の溶解による土石流を発見し、宇宙から地上基地、モンゴル政府、部落と通報し、土石流が部落を流出する前に、住民を全員避難させ、1名の命も無くさなかった、という事件があったからである。

 
  9.「様々なCPUのSMP性能とAlphaSCシステムの評価」  
 
大阪大学 堀越将司
 
 

第2回大規模データマネージメント研究会に引き続き、科学技術計算に主眼を置いた各種ベンチマーク結果や大規模システムの問題点について紹介する。
「ベンチマーク(SMP編)」では、主に共有メモリ下すなわち単体の対称型マルチプロセッサシステムでの並列性能に着目する。
「大規模システムの問題点」では、前回報告した問題点および解決策に対して、様々な試行および計測を行い、それらを検証して性能の向上を確認した。しかしながら、通信時に頻繁に発生するシステム割り込みプロセスそのものが大規模システムのパフォーマンスの低下を招いている可能性も明らかになった。本報告では、このような大規模システムの問題点について議論したい。

 
   
  10.「HPC分野におけるAMDの取り組みとOpteron™プロセッサの最新動向」  
 
日本AMD株式会社 吉田友二
 
  AMD Opteron™プロセッサには、革新的な要素が数多く盛り込まれています。中でも、今後のアプリケーションの動向に大きな革新をもたらすものとして、注目を集めているのがAMD64インストラクション・セット・アーキテクチャ(ISA)です。既存の32ビットベースx86命令セットを64ビットに拡張したこの新しい命令セットは、新しい64ビット・アドレス/データもパワフルに、そしてシームレスにハンドリングすることが出来ます。
講演ではOpteron™プロセッサの「特徴」「採用システム」「対応OS」「開発ツール,ライブラリの状況」「AMD Asia Development Center」「ロードマップ アップデート」についてご紹介いたします。
 
       
   
  11.「Itanium®2プロセッサへの最適化と信頼性」  
 
インテル株式会社 清水良直
 
 

インテルでは、各市場セグメントに対して それぞれ最適なプロセッサを開発/販売しています。今年6月に、IA32サーバ系 Xeonプロセッサに、EM64T(64ビットの機能)が加わり、既存の64ビットプロセッサであるItanium2プロセッサとの市場における位置付けについて、ご質問を受けることが多くなりました。本発表では、インテルのプロセッサロードマップを含めてItanium2プロセッサの特長と位置づけをご説明いたします。


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